設立の背景

 徳島県内は、県土の4分の3を森林が占める「森林大県」であり、私有林の割合が8割以上ととても高くなっています。

 近年、山の手入れをされてきた森林所有者の不在村化が進む中、個人で山の管理を行うのが難しくなり、管理放棄や境界不明等の問題から甚大化する自然災害への懸念までさまざまな問題を抱えています。

 そこで、今後森林所有者が所有する森林をどのようにしたいのか、「意向調査(R1~R2分)」を行った結果、「もう森林を手放したい」・「市町に委託したい」と回答した森林所有者の数は、合わせて約6割にのぼり多くの森林所有者が不安を抱えていることが明らかになりました。

 そこで、南部5市町(阿南市、那賀町、美波町、牟岐町、海陽町)と合同で立ち上げた「とくしま南部地域森林管理システム協議会」と連携を図り、困っている所有者への支援や、森林管理の負担軽減とカーボンオフセットが必要な企業を結びつける事ができる「新たな組織」として新たな森林管理を目指すために『森林バンク』を設立しました。

 さらには、「豊かな森林を未来へ継承し、脱炭素社会の実現」に向け、力を発揮していきたいと考えております。

とくしま森林バンクの活動とSDGs